ズバリ言うわよ! 徳永悠平 BL小説


「――――ああ、失礼」。「それまでに家財一切、ちゃんと整えとく。幸せになろーな」。「けっこう大変みたいだ」。と思った。「嘘をつくな。わたしはずっと考えていた。何故大神がおまえひとりにカムイ討伐を命じたか……と。だが、いくら考えても辿り着く結論はひとつしかない」。バスローブを乱雑に身につけて、髪を拭き拭きリビングにやってきた真崎が、表情は変えずにヒョイと眉根だけを吊りあげた。「おまえ、今から遠慮してくれてもいいんだぞ?」。

頭の中が白くなり、そのまま体中の力が抜けていく。入社以来、担当しているヘアヌード写真集のシリーズは、予算を低く抑(おさ)え、なおかつ売れるものをと企画されたのだが、今ではそれなりの予算も取れるようになり、海外ロケに行けるほどにまでなっていた。

テーブルに置かれたタバコ入れから、一本取り出して唇(くちびる)に挟んだ羽田野は、わずかに屈(かが)み込(こ)んでライターの火を差し出した飯島に、片手を振って断った。「安心しろ。俺がついている」。「な、何…んん…」。「すみません、ちょっと……」。何かが心の中に渦を巻始めた。すかさずソファに上がってきたドンちゃんを胸に抱き寄せ、実生は乱れた息を整えるように深呼吸した。

天人はおかしなことを言い出す。性欲からのキスではない。連絡先くらいは知っているのかもしれないが、別に会いたいとも思わなかった。新しい靴も今ひとつ足に馴染んでいなくて、これ以上無駄に歩きたくない気分だった。

「いっただきまーす」。


ボーイズラブコミック作品紹介


学校帰りの明斗は、校門にいる『超可愛い子供』に告白される。誠と名乗った彼は、数日前、タチの悪い連中に殴られていたのを明斗が助けてやった子供だった。ボコボコにされていたときはわからなかったけど、誠は人形のように愛らしい。女なら絶対OKなのに……と、明斗が思ってしまうほど。だけど、男なんかはやっぱりお断りの明斗なのだ。そんな返答に納得できない誠は!?

タイトル:スーパーラヴァーズ
著 者 名:高月まつり
レーベル:もえぎ文庫
発 行 元:オークラ出版

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