ジェットコースター・ロマンス 徳永悠平 少年愛小説
雅也相手なら我慢できると思ったものの、昭人はうまくやれる自信がなかった。
慣れっこのはず。と呟いた。低くもなく高くもない。どうして、自分を貶(おとし)めるようなこと、わざわざ言わなくちゃならないんだろう?その悲しみに、改めて竜弥の目に涙が溢れてくる。博雪が嘆けば、京介は自分達の非力を嘆いていた。「では奥方。いたらぬ夫のために、パンケーキでも焼いてはくださらぬか」。
桂の唇が、もの言いたげに薄く開いた。中央に置かれたダイニングテーブルの上には、空になったワインの瓶(びん)が二本載っているだけだった。一八〇センチを超える長身の身体を包んでいる濃紺のパジャマは、その細いストライプの柄のせいもあり、よりいっそう、背を高く見せている。性欲からのキスではない。見舞客が引き上げた静かな個室で、ベッド横の丸椅子に座り見舞いの林檎をくるくると剥いてくれながら、幸生はまたあの夜を振り返っていた。衣緒の剣幕に、男も驚いたようだった。皓市の高い鼻に、甘えるようにして鼻をこすりつけてやりながら、俺は訊いた。
たかがセックス。カウンターから落ちるウィスキーを、泰昭の指が数滴、受け止めた。「うん……べつに……」。「……少しじゃないから困ってる」。
「灯位…」。トオルは飯島の視線を痛いほどに感じ、目を合わせることもできずに、カップの中で揺れる真っ白なホットミルクを見るともなく見ていた。「俺が?京弥君にキスしたっていうのか?」。「……おい」。
「チーフが持ってるのは、これのコピーだから見なくても大丈夫だと思いますけど……」。自らに言い聞かせるように制した悠仁は、ひときわ険しい表情で否定したが、いまさら京弥も退けなかった。
ボーイズラブコミック作品紹介
紅茶専門店を作りたい大徳寺静佳は、幻の紅茶の販売契約のため単身で紅茶王ヒューイット・モームの元に乗り込む。 一度はすげなく断られるが、食い下がる静佳にヒューはテストに合格したら販売を許可すると言う。 そのテストとは出される紅茶の中から、ヒューが指名した紅茶を当てること。 だが、はずれの紅茶には媚薬が入っていて……。
タイトル:紅茶は媚薬
著 者 名:剛しいら
レーベル:アクア文庫
発 行 元:フロンティアワークス
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