「ユウキ」 塚本翔人 ボーイズラブ文庫
「いたた、ドンちゃん爪立てるなって」。「本気で付き合わないか、訊いたんだが」。
うろ覚えの道をたどるが、目的の書店は一向に見つからない。
美しさと鋭さの同居した顔が三枝の顔に近づき、唇に唇が重なった。無理をしてそう思うのではなく、自然にそう思えてくるのだ。「……ちゃんと、好きだよ。……けど、もっともっと好きになりたいなぁって、そう思ったんだ」。すべてを脱ぎ捨て、天人の傍らに寄り添いながら、シオンは心が軽くなっていくのを感じる。
おずおずと近づいた昭人を跪かせ、雅也は襟から腹にかけてのジッパーを下ろした。「一人で寂しかっただろ」。一瞬、何を言われているのか解らず、キョトンとしてしまったが、桜太が生まれてきたことは必然だったと言ってくれたのだ。四月分の家賃を納めていたために、引っ越しのリミットは月末となり、少しずつ片づける予定でいた。何度もその言葉を反芻する。だけど、そんな史朗がときおり発する言葉は、なによりも強い勇気となって、俺の心に届くんだ。
真崎の匂い。「利根川さん。あんた、ここに誰を呼んだんだ。え?」。広瀬の顔が近づいてきて……何か熱いものが唇に押しつけられた。動きの止まった隙に、雅也の身体がのしかかる。シオンはベッドで待つ天人を見つめた。それこそ、どういう意味かわからなくて、仕方なくまた笑ったら、突然手首をつかまれて、強引に胸へと抱きよせられた。親切を断ることも出来ず、曠世は頭を下げて受け取った。
くすり、とアリの口元が苦笑を刻む。
ボーイズラブコミック作品紹介
六聖獣となったユダ達は、ゼウスの命に疑問を感じつつも、その責務を果たす日々を送っていた。 そんな中、天界では年に一度の「聖霊祭」。が近づき、大きな賑わいを見せていた。 だが、聖霊祭が始まった途端、祭りを楽しむ天使達に突如暗黒の森の魔物が襲い掛かる。それは、聖霊祭の前に行われたゼウスの「粛清」。が原因だった!!天界に隠された秘密、そして光の天使の行く先は――
タイトル:セイント・ビースト大罪〜SEVEN〜
著 者 名:有栖川ケイ
レーベル:カフェシリーズ
発 行 元:フロンティアワークス
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