勇気100% 北公次 BLコミック


「何を泣かれるのですか?私は、いつでもお側にいますのに」。「大丈夫だ」。

「俺と柿乃屋に命を吹き込んでくれたのは、お前だ。亮」。

囁くと、良幸は顔を近づけ、ふれ合うだけのキスをした。店内は、水を打ったように静まっていた。抵抗したけど歯が立たなかったこと、ピアスで傷つけられたこと、恥ずかしい姿にされたこと、全部話した。たっぷりとした大きさのシャツを着ているせいもあり線の細い印象があるが、実際には彫刻の作業で鍛(きた)えられた四肢(しし)にはほどよい筋肉がついている。「大丈夫か?」。文句を言おうとした水穂にかまわず、紳士は手際よく服を剥(は)いでいく。

新橋(しんばし)の駅から程近い雑居ビルのワンフロアを借りている、ヴィラ出版の企画会議は昼食の後に始まっていた。肩に強い力が掛かり、あっと息をのんで眉をひそめた。グラスが空なのを見て取り、サーランは瓶に手を伸ばした。それが実に官能的だ。

耳元で囁かれ、頬が熱くなる。小声で捨て台詞を吐いて、ナンパ男は早足で雑踏の中へ逃げていった。言い訳するギョームの声は掠れている。俺は羞恥を押しのけて、史朗の味がベットリ染みついている唇を舐めた。弾力が、とてもいい。色白で目が大きく、くちびるが摘(つま)みあげたような愛らしい形の、子供の頃はよく女の子に間違えられた美少女顔だ。性器に触れられた途端、無意識に和弥の身体が跳ねた。


ボーイズラブコミック作品紹介


テーブルに置かれた花束が甘い香りを放ち、部屋は少しずつ芳香に満たされていく。雨の音を聞きながら、トオルが口を開くのをじっと待っていた飯島は、聞き逃してしまいそうなほど小さな声を耳にし、思わず顔を向けた。「僕のこと好きだっていうのはホント?」。「ほんとうのことだよ……」。――エリート社長秘書が、デザイナーの卵に一目惚れ。難題山積の恋の行方は?

タイトル:終わらない週末
著 者 名:有馬さつき
レーベル:B−cube
発 行 元:講談社

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