トリオ・ザ・シャキーン 草g剛 BL小説
「気持ち悪い?嘘だろ。十五、六の頃、ここ触られたら相手が誰だろうとキモチ良くて腰が砕けそうになってたぜ」。
寝不足の微かな怠さを残しながらも、不思議と頭は冴えていた。「うん」。「じゃあ、今まで俺のことを好きではなかったのか?」。軽い口づけの合間に呟くと、明良の手が聖の腰と背に回る。
と思った。けれど焦っているのかうまく出来なくて、いつか僕は自分で外し始めていた。それはきっと、京介に対する想いに浮かれての、愚かな失敗だったのかと博雪は反省した。「え?」。「あの、今日は……」。食後とあって、あまり酒肴(しゅこう)が用意されていない。しかし、その暖かな陽射しを背に受けてシンクに寄りかかっている山岸(やまぎし)トオルは、沈痛(ちんつう)な面(おも)もちで小さなため息を繰り返しもらしていた。
「おい、落ち着けよ。別に聖をバカにしてるわけじゃない。俺はセフィエスに頼まれた、おまえの家庭教師だ」。俺の立場を考えてくれてるのは嬉しいけれど。すぐに、これも他の階とは違うロイヤルブルーの制服を着た男性スタッフ二名が静かな足取りでセフィエスの方へ歩み寄って来た。けれど違っているのは、同じベッドで眠る理由がもうないことだ。ワイシャツ越しの史朗の胸の温もりに誘われて、俺は目を閉じ、史朗の鼓動に耳を傾けた。慌てて横を向き、扉のノブを掴んでもう一度開けようともがく。
「な、何ですか……?俺は別に……」。
気配を察して、二狼が振り向く。言葉と共に、もう一方の手が雪耶の頬を撫でる。
ボーイズラブコミック作品紹介
電車に乗れば痴漢に遭い、接待に赴けばセクハラ被害……そんな新米リーマン、水穂の前に古風なコートを纏った超美形が……。男は自分は魔王で、かつてイギリスの深い森の中で迷子になった4歳児の水穂を助け、その時に花嫁の印をつけたと言う。そうして、今や美味しく成長した水穂の身体を傲然と頂く男、泰昭。翌朝、水穂が出勤すると、泰昭が新社長に就任していて……。悪魔フェロモン炸裂!パワエロコメディ★ イラスト:わたなべあじあ
タイトル:その男、魔王!?
著 者 名:葵ゆきの
レーベル:月の秘密シリーズ
発 行 元:イースト・プレス
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