花嫁は厄年ッ! 佐藤光浩 BL小説


「美味い」。「俺さ…予感がするんだ」。「今ここで、こうして私と桜太がキスするのが運命であったように、桜太のパパと登志子が出逢うのは運命だった。つまり、残念ながら、桜太のパパ、つまり私の兄の即位は、過去にも未来にもなかった……ということだ。私と桜太との出逢いが、万が一にも“ない”なんてこと、あってはならないだろう?」。芳(かぐわ)しい湯気の立ちのぼるマグカップが一つだけ置かれた、四人がけの大きなテーブルを前に、飯島豊(いいじまゆたか)は一人で椅子(いす)に腰かけている。そう告げた途端、高嗣がブレーキを踏み込む。いつも同じベッドで眠っているはずの相手も今はなく、静かな寝室の中で、よりいっそう、自分一人でいることの寂(さび)しさを感じていた。

凶器にもなりそうな分厚い辞典の中にも、今の僕の幸福感を表す言葉なんてないように思える。「なぁ皓市。その……俺、男とするの、初めてなんだ。だから……」。「……ん……」。「やだっ、離せ!気持ち悪いっ!」。「君が好きだ…。一緒に暮らしたいって言ったのは、そういう意味でもあるんだよ。灯位…俺じゃいやか…。男と恋愛する気にはなれない?」。――ピンポーン。一人になった綾也は大きく息を吸い……へなへなとその場にしゃがみ込んだ。

「大丈夫だ。そう、息を吐いて…力を抜いていればいい」。

殺された先の住人の残り物だなどとは言わずに、鎧は黙ってポットのスイッチを入れた。「引き留める……?」。

玲央奈は答えない。「偽装恋人……?」。「痛いっ…な、何を」。「――――おい」。

DVDになったら観ようかと思っていた外国映画だ。「……やべえな。移動するぞ」。


ボーイズラブコミック作品紹介


昔の栄華はどこへやら……の久慈家の池に突然降ってきたのは――なんと!静秀のひい祖父さん・一郎だった。一郎は若くして神隠しにあい、死んだものと見なされていた。それが……、今百年以上もの時間を超えて、若い姿のまま戻ってきたのだ。未来にいることを信じられず、過去を思い淋しがる一郎……。初めは彼をうさんくさいと思っていた静秀も、一郎を守ってやりたいと思うようになり……。

タイトル:ご先祖様万歳!?
著 者 名:高月まつり
レーベル:アイス文庫
発 行 元:オークラ出版

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