ヤマピー 江端郁己 BLコミック
聖の細い体を抱いたまま、非常階段の扉へ押し付けた。二十代の半ばを過ぎて秘書になったときには、若すぎると思われがちだった飯島も、昨年の暮れに三十一歳の誕生日を迎えた。「帰るつもりがないんなら、東京の部屋に押しかける。大学なんて卒業しなくていいから、連れて帰るからな」。同性とはいえ、他人に裸体を見られ、星野の肌が徐々に赤らんでゆく。「あ、大丈夫で……っ!」。水穂が平気な庶民向けでは、あの場で怒っていたのかもしれない。高嗣の身体が運転席から乗り上げる。
「そんなこと気にするな。いいか、真昼、実際にホテルのこんなタイプの部屋で、いきなり襲われることだってあるんだぞ」。
二人揃(そろ)ってベッドに潜(もぐ)り込んでから数時間が過ぎ、日付もすでに日曜日から月曜日へと変わってしまっている。瞬きも忘れて次のセリフを待つ俺に、皓市が目を細める。
要は再び高座の上の初助を見る。ゆっくりと首を巡らせたトオルは、誰もいるはずのないベッドに視線を移し、小さなため息とともにつぶやいた。安心して宮地はもっと強くというように、灯位の舌を誘い出す。「お時間、間に合いますでしょうか?」。だからおそらく頼子さんは、披露宴からこっち、どうもギクシャクしている関係を、和気あいあいとした引越しの場を利用して、改善しようと考えてたんじゃないのかな。いいよ、というように実生は首を振った。
屈み込むようにして、リールのくちびるにキスをした。ルカの呟きには心なしか切なさが混ざっている。笑う岡崎が憎かった。昨年の、悪夢の聖霊祭では幻妖の迫撃から逃れるため咄嗟に身を覆ったバリアだが、大した防御もできずに破壊されてしまった。
あんなに好きだった隼人よりも、いま目の前にいる皓市を、俺は……――――。実際の理由はどうあれ、俊が必要だと言うならやるまでのことだ。幾度も唾を飲み、正孝は言葉を絞り出す。やっとまともな恋に近づいてきたようだ。「天音のことはちゃんと見てるよ。俺が見込んだ男だから、天音は」。「お前が静かだと、不気味だ」。
ボーイズラブコミック作品紹介
CGコンペへの出品も終え、苦手なパソコンの作業から逃れたトオルは、ようやく普段の生活に戻っていた。しかし、トオルのCG作品に興味を持った本城は、新たな作品作りを提案する。さらには、飯島の実家で開かれた花見の席で会ったギャラリーのオーナーまでが、トオルに関心を示す。飯島は、その新たな男の出現が気がかりでならなかった。
タイトル:終わらない週末ロリィポップ
著 者 名:有馬さつき
レーベル:ダリア文庫e
発 行 元:講談社
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江端郁己の最新関連情報
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